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猫の嘔吐が多すぎる!嘔吐の症状から【膵炎】の疑いと診断されました

2017年6月24日、愛猫ティアラが「膵炎の疑い」という診断を受けました。膵炎とは膵臓になんらかの炎症が起こっている状態をいい、自分が分泌している消化酵素により炎症が悪化してしまう病気です。

猫の膵炎の症状は次の通りです。

  • 食欲不振
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 痩せていく…など

ティアラの場合は「痩せてしまって嘔吐が多くなった」です。吐いてもちゃんと食べていたし、下痢はまったくありませんでした。

後日、内視鏡検査にて【悪性リンパ腫(消化器型/低分化型)】と診断されました。膵炎と悪性リンパ腫は症状が似ているので注意しましょう。
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猫の症状【嘔吐】が多すぎる?!

猫は自分で毛づくろいをするので、お腹に毛が溜まってしまいます。ウンチと一緒に出ればよいのですが、それができないと毛玉を吐き出します。だから猫が吐くことはめずらしくありません。

週2~3回から、週3~4回に嘔吐が増えた

でも今年の春はちょっと違いました。「換毛期だからよく吐くのだろう」と思っていたのですが、5月中旬ごろから週に2~3回嘔吐が続きます。この時はまだ「換毛期終わらないのかなぁ?」くらいに思っていました。

嘔吐する(吐く)猫

胃液の色がピンク色に?!

6月に入ると週3~4回へと嘔吐の頻度が上がり、しかも胃液がピンク色に!ピンク色=出血です…今思えば、5月中旬の時点で病院へ連れていくべきでした。

猫さんは人間の4倍のスピードで生きています。1週間先延ばしにするだけで、猫さんにとっては1ヶ月も苦しい思いをすることに。異常を感じたら1日も早く受診をすべきです。

動物病院で行った検査内容

猫は病院が嫌いです。嫌がる猫を強引にキャリーバッグに押し込むという作業が憂鬱で、ついつい病院へ連れていくのが遅くなってしまいました。これは本当に反省です。

とにかく「嘔吐が続く」としか言いようがなく、下痢もないし、吐いた後は普通に食べていたので食欲がまったくないわけでもない。これだけではわからないのでフルコースで検査することになりました。

エコー検査を受ける猫

検査内容は次の通りです。

  • 腹部エコー検査
  • レントゲン検査(2枚)
  • 尿検査、採尿(エコー)
  • 血液検査(血球・生化学・電解質)

さらに、膵炎の疑いがあるということで「残った血液を【猫膵特異的リパーゼ】という酵素を測定する外部の委託検査へまわします」とも言われました。

「費用は2万円くらいかかりますよ。いいですか?」と聞かれたけど、命には代えられません。逆に2万円くらいで済むなら安いもんだと思いました。

動物病院で検査が予想される時の注意点

  • 尿は溜まった状態にしておく
  • お腹は空っぽの状態に(半日くらいの絶食)しておく

以前、尿検査をしようとしたら尿がたまっていなくて失敗したことがあったので今回は尿がたまった頃を見計らって連れて行きました。

ところが今回レントゲンを撮ってみたら胃の中にごはんが入ってたのです!なので胃の状態を診ることができず、なんとも気まずい雰囲気でした。

猫のレントゲン

午前中に検査を受けるなら、前日の21時くらいから絶食させておくといいそうですよ。

診断は「おそらく膵炎でしょう」

ティアラは仔猫の時に尿路結石を患い「腎臓が壊死してるかも」と言われました。なので「腎不全かな」と思っていたのですが…診断は「おそらく膵炎でしょう」でした。

猫の膵炎は診断が難しい

膵炎は膵臓の炎症です。膵炎はこれといった原因は明らかになっておらず、エコー検査だけでは判断するのは難しい病気なのだそうです。

なのでティアラの場合は消去法での判断でした。胃は先ほどのごはんが邪魔して何も見えず…なので判断不能。次に肝臓は?腎臓は?と判断していき異常は認められず、最後に行きついたのが膵炎なのです。

猫の血液検査の結果(数値)

血液検査は20分ほどで結果がでました。数値は以下の通りです。
2017年6月24日猫の血液検査1
2017年6月24日猫の血液検査2
基準参考値より高かったのは

  • TCHO(コレステロール)182(89~176)mg/dl
  • CA(カルシウム)14.3(8.8~11.9)mg/dl
  • Na(ナトリウム)158(147~156)mmoL/L
  • Cl(クロール)123(107~120)mmoL/L

の4点です。基準参考値より高いとはいえ、わずかです。「14歳にしては、頑張っている数値ですよ」と言われました。

カルシウムが高くて「腎不全の可能性は?」と思ったけど、BUN(尿素窒素)CRE(クレアチニン)P(リン)は基準参考値以内でした。なので特に「腎不全」という診断はされませんでした。

猫の尿検査の結果(血尿)

しかし、尿検査の結果は潜血ありでした。見た目は黄色いので安心してたのに血尿とは!さらに尿の比重が軽い=尿が薄いということもわかりました。

尿を濃くできないということは、腎臓機能はもう50%以下に落ちているということ。25%を下回ると腎不全と診断されます。(ティアラはまだその中間)

2017年6月24日猫の尿検査結果

確かに最近のおしっこは臭くないかも。発情期のころはあんなに臭かったのに!レントゲンには腎臓に白いもの(結石)もたくさん写ってたし、腎不全も要注意です。

猫の膵炎の今後の治療は?

膵炎の治療は、痛みの緩和や嘔吐のコントロールなどの対症療法と、低脂肪の食事療法です。「膵臓に効く薬」というものは残念ながらないそうです。

【対症療法】制吐剤などの飲み薬で嘔吐コントロール

「吐くこと」は膵臓に悪いので制吐剤が処方されました。「でも薬を飲んでも7割くらいに抑えられたらいいほうだよ」とのこと。吐いてばかりで本当に苦しそうなので、この言葉は正直ショックでした。

【制吐剤】

  • ファモチジン錠(消化器系作用薬)…胃酸の分泌を抑え、胃粘膜の炎症を改善する
  • プロナミド錠(消化器系作用薬)…食欲不振及び嘔吐の改善

「薬飲ませられますか?」「錠剤と粉薬、どちらがいいですか?」と獣医師に聞かれ、ティアラが尿路結石を患った時は錠剤を飲ませていたので迷わず錠剤を選びました。

今回もティアラは素直に薬を飲んでくれるはず…この時の私は薬の投与には不安はありませんでした。(後にとても悩まされることになるとはつゆ知らず。笑)

【食事療法】フードを替えてみる

食事療法として、膵炎を考えてお腹にやさしい療法食を2種類、腎不全が対象の療法食を2種類、計4つの試供品をいただきました。

猫は好き嫌いがありますからね。とりあえずは膵炎を早く治したいから、お腹にやさしい療法食を選んでくれるよう祈るしかありません。

本日の治療費(診察代・検査代・お薬代)

いろいろ検査していただいたのでお高いのは当たり前。気になる治療費は…20,552円でした!(猫膵特異的リパーゼの検査費用は含まず)

2017年6月24日明細書(猫の費用)

※猫の病気でかかった治療費(費用)は別途まとめてあります。

猫の膵炎は治るのか?!

猫の慢性膵炎は、適切な治療を行えば予後は良好だそうです。

セレニア注射で1週間ほど吐き気を止めると、大抵は治るとのこと。
ティアラの場合は治らなかったので内視鏡検査をすることになりました。

予後は良好とはいえ、再発の恐れもあります。膵炎をきっかけに「猫の三臓器炎」になる可能性もあります。猫の三臓器炎とは「炎症性腸疾患」「胆管肝炎」「膵炎」が同時に起こる病気です。

その事実を知って頭がクラクラしました。腎不全だけじゃなく、こんなにたくさんの病気の可能性があるなんて!

合併症を起こさないよう、これからはますます注意していかねばなりません。とにかく今は膵炎を治すことに専念しなければですね。ティアラの看病頑張ります!
 

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