猫が癌(悪性リンパ腫)と診断されてから、抗がん剤治療~最期を迎えるまでまとめました。
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猫の悪性リンパ腫ってどんな病気?
リンパ腫とは白血球の1種であるリンパ球が腫瘍性に増殖する悪性腫瘍です。ティアラは悪性リンパ腫(消化器型/低分化型)と診断されました。
小腸にがん細胞がいたんですけど、腫瘍の塊はありませんでした。べた~っと貼りつくように広がっていくタイプだったようです。
癌(悪性リンパ腫)と診断した方法は?
腫瘍の塊を作るタイプならレントゲン検査などで見つけられたし、注射針で細胞を採取して癌かどうか調べる検査も可能でした。
でもティアラはそれができなかったので、内視鏡検査をするしかありませんでした。負担はかかるけど、要因を確定し適切な治療をするためには必要と判断しました。
悪性リンパ腫の予後・余命は?
低分化型悪性リンパ腫は、無治療で余命数週間~1ヶ月とか2~3か月と言われています。抗がん剤治療しても5~6ヶ月です。
ティアラは無治療状態で3か月以上生きることができていました。だから抗がん剤治療をもっと早く開始していれば…と悔やまれて仕方がありません。
癌(悪性リンパ腫)は完治や寛解することはあるの?
高分化型の悪性リンパ腫なら寛解の可能性は高いです。低分化型でも奇跡的に回復した猫さんたちは実際にいます!
動物の生命力を信じて治療を頑張った飼い主さんを見習い、私も抗がん剤治療に踏み切ったのです。
どんな抗がん剤治療をしたの?
一般的には多剤併用療法ですが、セレニア注で注射が大嫌いになってしまったティアラには難しいと思い、月に1回だけ飲めばよい「ロムスチン」を選びました。
効果があるのは60~70%と言われました。残念ながら、ティアラは奇跡を起こせませんでした。
癌(悪性リンパ腫)はどんな最期を迎えるの?
ティアラはとても静かに息を引き取りました。普通に眠りについて、そのまま…逝ってしまいました。私が気付いたときには、眼は開いていたけど意識はなかったようです。
「もうダメだ」と思って抱き上げると、しっぽが突然“たわし状態(興奮した時になりますよね)”になったんです。ティアラが旅立った瞬間でした…
どんな最期を迎えるかは、個体差があるようです。飼い主さんがトラウマになってしまうほど苦しんで亡くなる猫さんもいると聞きました。
私は先住猫さんを病院で亡くしています。だからティアラはこの腕の中で看取りたいと、ずっと思っていました。最期までそばに居ようとしてくれたティアラに感謝です。