2017年10月11日、再び東京大学動物医療センターへ行ってきました。病理検査の結果をきくためです。ティアラを連れて、また電車でゴトゴト…鳴いたりせずに大人しくしてくれていました。
ティアラは仔猫の時から、電車でもバスでもタクシーでもお利口さんしててくれます。これは本当に助かりますね。今回は上野駅から往復タクシーにしました。
※前回の検査の様子はこちら↓
猫の体重が200gも減っていた!
11時30分の予約だったのに、10時50分には到着してしまいました。「すみません、早く着きすぎちゃいました…」と受付で言ったからか、11時には呼んでくれました。
前回の検査からの2週間、どんな様子だったか研修医のS先生とお話ししました。体重を量ると「2.84kg」でした。前回は3.05kgくらいだったので200gも減っている!!!
人間でいうと2kg相当ですよね。内視鏡検査のダメージで食べない日が続いたからだと思いますが、「体重が減るようならガンの可能性がある」という言葉を思い出しました。
そしてS先生は念入りにティアラのカラダを触診していました。前回はなかったこと…診断結果に何か関係あるのでしょうか。イヤな予感がします…
いよいよ診断結果が告げられる
またしばらく待たされた後、今度は主治医のY先生とご対面です。緊張ぎみの私に「お久しぶりです!」とさわやかな笑顔で迎えてくださいました。
最悪!悪性リンパ腫だった…
モニターには病理検査の結果が映し出されていました。結果はなんと…「大細胞性リンパ腫」です。「高悪性度」とか「低分化型」ともいわれる、進行の早い悪性リンパ腫です。
私は最初聞き間違いかと思いました。Y先生も地元の先生も、もしもリンパ腫なら「小細胞性(低悪性度/高分化型)」だろうという診断だったからです。
余命はとうに過ぎている。軽症なのが不思議
大細胞性リンパ腫の場合、無治療なら余命1~2か月、抗がん剤治療で5~6か月だそうです。ティアラは症状が出てから、もうすでに6か月経ってますよ?!
「ティアラの場合、臓器に異常はない。しこりもない。軽症だと思う」とY先生。さっきのS先生が念入りにチェックしていたのは、しこりだったんですね…
今後の治療について。抗がん剤治療か?緩和ケアか?
まさかの診断結果にショックを受けましたが、次は治療をどうするかを決めなくてはなりません。またもや難しい選択です。
治療方法は3つ。抗がん剤治療2種と緩和ケア
まず決めるのは抗がん剤治療をやるかやらないか。やらない場合は緩和ケアとしてステロイドを投与します。ステロイドの効果は2~3ヶ月とのこと。
抗がん剤治療については、一般的に行われている多剤併用療法と飲み薬の2種類あると言われました。多剤併用療法は20週にわたり注射を打ちます。飲み薬は月一回飲むだけですが、副作用を抑えるための薬は毎日必要になります。
抗がん剤治療します!
今までは「苦しい思いをさせるくらいなら緩和ケアでいい」と思っていた私ですが「やっぱりもう少し一緒にいたい」という欲が出てきてしまいました。
先生の「軽症です」の言葉に「治療をすれば限りなく寛解に近い状態になれるのではないか」という希望が出てきたのです。無治療で半年も頑張ってるティアラはすでに奇跡ですから。もっと奇跡を起こしたい!
抗がん剤治療をした場合、余命は最短で48日(だったかな)~最長はなんと1800日!中間値が5~6か月だからといってあきらめるのは早いかなと。
月一回の飲み薬なら対応できそう
だから抗がん剤治療をすることに決めました。多剤併用療法ではなく、飲み薬の方です。
ティアラはセレニア注で1週間痛い思いをしたからか、すっかり診察台でイヤイヤするようになってしまいました。エリザベスカラーをつけて検査したそうです。
ティアラの性格も考えて、Y先生も飲み薬の方をオススメしてくれました。毎週注射を打たれるのは相当ストレスだし、月一回なら飲ませることができると判断したからです。
でも迷いはまだまだあります
「軽症ならば、治療すれば長生きできるんじゃないか」「1分でも1秒でも長くティアラと一緒にいたい」そんな欲がでてきて選んだ抗がん剤治療。
でも副作用のことを考えると「本当にこれでいいのだろうか」とも思います。
「一緒にいたいというのは単なる私のエゴなのでは?」「余命短いことを認めたくなくて延命治療で誤魔化そうとしてるの?」
いろんなことが頭の中をグルグルと回ります。でも答えはでません。ティアラは自力でご飯も食べるし、おしっこもウンチもします。生きようとしているのは確かです。
地元の動物病院で治療を受けることにしました
ただ、月一回に飲ませればいいというわけではなく…副作用で骨髄抑制などがあるため、最初の2か月は毎週血液検査をしなければなりません。
往復2時間+待ち時間のストレスを考えて、やはり地元の動物病院に通院するのが現実的かなと思いました。もっと近かったら、このままY先生にお世話になりたかったのですが…
地元の先生は、この飲み薬による抗がん剤治療の経験はないそうですが、引継ぎを快諾してくださいました。Y先生も協力してくださるそうです。
別れ際、Y先生の「今後ともよろしくお願いいたします」という言葉が嬉しかったです。「引き継いだからもう関係ない」ではなく、最後まで自分の患畜として接しようという気持ちが伝わってきたから…
東京大学動物医療センターのY先生、研修医のS先生、短い間でしたがお世話になりました。本当にありがとうございました!
東京大学動物医療センターでの検査費用など
最後に、東京大学動物医療センターにてかかった費用はいくらでしょう?エコー検査や内視鏡検査や注射などいろいろ盛沢山で、合計15万円也!です。
※今までにかかった治療費はこちら↓
ペット保険に入っていますが、窓口での対応はしていないとのことですので、後日保険会社へ請求しなければなりません。クレジットカードが使えたので助かりました。
猫さんが病気になると治療費もかかりますね。でも愛しい我が仔のためです…小さな命を守るためならいくらでも諭吉さんを差し出します。頑張らねば!
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