ステロイドを試すということで、とりあえず1週間分お薬をいただいてきましたがどうも腑に落ちません。原因不明のまま手探り治療で本当にいいの?自問自答です。
人生は選択の連続だと言いますが、命にかかわる選択は本当に難しいです。自分のことの選択ならば、失敗したってあきらめつくけど…今回は愛猫の命がかかってますから!
内視鏡検査をするのが怖い理由
内視鏡検査を迷う理由は、全身麻酔を使用するからです。誰にとっても全身麻酔は危険なものですが、特に高齢猫にはリスクが高いと言われています。
全身麻酔が必要だから
ティアラは14歳5か月と立派な高齢猫です。人間でいうと70代半ばくらいかな?ネットで調べると、高齢猫に全身麻酔をして、目覚めなかったり、後遺症が残ったり。
高齢を理由に内視鏡検査や手術をあきらめたり「全身麻酔なんてしなければよかった…」という後悔する飼い主さんもいたりして、不安は増すばかりでした。
腸内に傷がつくかもしれないから
猫さんのカラダはとても小さいです。そのカラダの中を内視鏡で、いわば手探り状態で見て回るんですよね。腸に穴が開いてしまうケースもあるそうです。
病気を治してほしくて検査するのに、検査でカラダに傷がついてしまうなんて本末転倒。獣医師だって人間ですから、絶対はありませんよね…
母の反対意見
ティアラと同じく70代半ばの母からの反対意見もありました。「自分だったら年齢も年齢だし、命の危険を冒してまで検査したくないわ」というのです。
「怖くてツライ思いをさせられて…ティアラはそれを望んでいるのかしら?」「そうっとしておいてあげれば?!」
「本当にティアラのためになるのか?」という疑問は私にもあって、考えるほど何が正しいのかわからなくなります。どこまでがティアラのためで、どこからが人間のエゴ?
母は「自分だったらあちこちいじられて検査するより、対症療法で寿命を待ちたい」と言います。言いたいことわかります…私も最初は自然に任せようと思っていました。
でも対症療法である制吐剤が効かないんです。制吐剤が効かず、1~2日おきに1日3回も嘔吐するんですよ。症状が進めば毎日になるかもしれない。吐血もある。
嘔吐で苦しんでいるティアラを放っておいていいものか?私の悩みは続きます…
本当に高齢猫は全身麻酔できないのか?
そこで私は高齢猫でも全身麻酔から無事に生還した例はないか探し始めました。ネットにはネガティブな情報の方が多いのでツライ作業でしたが…
18歳高齢猫で成功した例がある
いろいろ探してある獣医師さんのブログにたどり着きました。18歳のワンコの腫瘍摘出をしたそうです。18歳の高齢猫ちゃんにも全身麻酔をかけた経験があるとのこと。
今のところ、僕の中での最高齢ですね、きっと。
全身麻酔を18歳のワンちゃんにかけたのは。
ネコちゃんには以前18歳の子にかけたことがあります。
18歳で大丈夫だったのなら、ティアラはまだ14歳だし…って希望が持てたのでした。
年齢よりも個体差による
Twitterのフォロワーさんで、親切にも動物病院へ電話して確認してくださった方がいました。その獣医師の高齢猫に対する全身麻酔についての回答は次の通りです。
こちらのブログも参考にさせていただきました↓
今だこれに関する情報がバラバラとしてるような気がします。
とにかくよく聞くのが
「高齢だから全身麻酔をすると死亡するかもしれません」
これを言う獣医に逆に聞いてみたいのですが
「若ければ安全なんですか?」
正しくは
「全身麻酔」そのものが、年齢に関係なく「安全性を100%保証できるものではない」だと思います。
また
「高齢動物の場合内臓の衰え、病気があることが多く、麻酔や薬の副作用の危険性が高まります」
と、こんな感じじゃないの?と思います。
そしてこちらのつぶやき。術前検査が大事なんですね↓
高齢動物で麻酔が必要になった時、「高齢だから麻酔が心配」という声をよくききます。が、高齢=麻酔リスクが高い、ではありません。麻酔リスクは、心肺機能の低下や内蔵の代謝機能の低下といった疾患を持っている場合に高くなります。術前検査をしっかりして、麻酔前の評価を行うことが重要です。
— 藤井動物病院 (@FujiiACC) 2017年9月26日
これらの情報を得て「案ずるより産むがやすし」かもしれないと思えてきました。「高齢だから」で決めつけたり、若いから大丈夫と安心したりするのは違うのですね。
内視鏡検査をすることに決めました
ずっとずっと悩んでいた「全身麻酔を伴う内視鏡検査を受けるかどうか?」に対する答えがでました。答えは「内視鏡検査、受けてみよう!」です。
年齢ではなくティアラの生命力を信じる
ティアラはウンチもオシッコも出て食欲もあります。血液検査でも「14歳にしては頑張ってる数値」と獣医師に褒められたくらいです。ただ弱っている腎臓が心配ですけどね。
あとはティアラの生命力を信じるだけです。18歳と比べたら14歳はまだ若い!20歳の猫さんも珍しくなくなった今、14歳はまだまだこれからですものね。
東大の知識・経験・設備を信じる
内視鏡検査は、東京大学付属動物医療センターを紹介していただきました。あの“天下の東大”ですよ。きっと高度な知識と豊富な経験、最新の設備が備わっているはずです。
大学病院だからインターンの方もいらっしゃるわけで、その点はちょっと不安があります。でももう東大の先生を信じて頼るしかありません!
動物の本能を信じる
何もわからないティアラにとっては、検査は痛かったり苦しかったりでイヤなことでしかありません。ツライ思いをさせると悩んでいたら「動物は“ツライから死にたい”という選択肢はない」というある獣医師さんのお言葉を教えていただきました。
ツライから死にたいなんて思うのは人間だけかもしれないですね。動物の「生きよう!」とする本能をもっともっと信じようと思います。
どうか、事故なく無事に内視鏡検査を終えることができますように!
追記 検査は無事に終わりました↓
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